ドックスベストセメントの有効性とその理由

ドッグスベストセメントは、アメリカを始め、日本でも行われている歯を削らない虫歯治療のことです。
残念ながら、日本ではまだ保険適用外の歯科治療となっていますが、痛みやリスクを最大限に緩和した治療法のため、多くの人に指示されているのです。ここでは、ドッグスベストセメントの有効性とその理由について、ご紹介します。
 
ドックスベストセメントはなぜ有効なのか
ドックスベストセメントは、虫歯治療として大変有効な方法だといわれています。しかし、それは一体どうしてなのでしょうか?その理由を以下に説明します。
 
 
1. 治療にミネラルを使うことで高い効果を示す
ドッグスベストセメントの手術は、虫歯が発生した箇所に、ドッグスベストセメントを詰めることで治療をします。ドッグスベストセメントとは、銅セメントのことを言います。このセメントは銅や亜鉛、アルミニウムなどのミネラルを主成分としており、殺菌作用と歯の再生を促すといわれています。
 
このようなしくみを備えているドックスベストセメントだからこそ、虫歯の部分を大幅に削らず、患部にセメントを詰めるだけで、虫歯菌を対処することが可能となるのです。ミネラルの主成分でもある銅は、わずかな量でも強い殺菌力を持ち、効果も永続的に続くとされているため、注目を集めています。さらに、銅以外のミネラルは、虫歯菌に感染した歯の再生を助け、虫歯菌の影響で溶けかかった部分を再石炭化(再生)することで、治癒させる役割を持つのです。また、歯をほとんど削らなくても良い治療であることから、痛みが少ないというメリットもあります。
 
 
2. ドッグスベストセメントは口腔内に幅広く浸透する
いくらドッグスベストセメントの治療を行ったにしても、ミネラル自体が口腔内で有効に働かなければ、効果が低くなってしまいますよね。しかし、ドッグスベストセメントを詰めることで、ミネラルは歯の奥にある象牙細管にまで、浸透することができる性質を持っています。これにより、象牙細管に潜んでいたり神経に達した虫歯菌も、殺菌することができるのです。
 
 
3. 抗生剤は一切使用しない
ドッグスベストセメント以外の虫歯治療では、抗生剤を使用することが多いものです。治療法によっては、歯を大幅に削らず、殺菌効果の高い抗生剤を塗布することで、負担をできる限り緩和する治療法もあります。ただ、抗生剤を使用することには変わりはありませんので、アレルギーがある方は、注意が必要です。
 
しかし、ドックスベストセメント治療なら抗生剤は使わず、薬物ではないミネラルを使用します。そのため、アレルギーが疑われる方や子ども、妊娠中の方、抵抗力がない方に至るまで、安全性の高い手術を行うことが可能になります。
 
 
4.銅イオンはバイオフィルムを破壊することができる
ドッグスベストセメントはミネラルでできており、その主成分は銅であることをお話ししました。また、この銅は、虫歯菌の生息環境である「バイオフィルム」を破壊することができるといわれています。つまり、バイオフィルムは虫歯菌を守る特徴がありますので、これを根絶させることが重要なのです。
 
ドッグスベストセメントに使用されている銅は、触媒により銅イオン化するとされています。イオン化した銅は細菌の至るところに吸着浸透し、銅イオンと鉄イオンの電位差が絶妙なコンビネーションを生み出します。この働きにより、バイオフィルムの生成を妨げ、強力な殺菌作用で虫歯を治すのです。また、銅イオンはバイオフィルムにとどまらず、プランクトンの微生物形を殺す役割も備えていることから、高い破壊力があることがうかがえます。