歯ぎしり・食いしばりの治療方法

マウスピース(ナイトガード)作成
マウスピース使用していただく事で表面のすり減りの箇所が視認でき、あらためて患者さんの認知行動療法に つながります。
噛み合わせを調整する
極端な事かもしれませんが、かみ合わせは生理的にも病的にも常に変化していきます。その原因は歯ぎしり食いしばりや噛み癖、姿勢や生活(食習慣)など多岐にわたります。

改善しない場合はボツリヌス療法へと繋がります。

ボツリヌス治療とは

こんな方におすすめです

  • ぎしり、食いしばりの自覚がある
  • 歯の修復物がよく外れたり壊れたりする
  • 顎が痛い、肩こり・頭痛がある
  • 気づくと口がぽかんと開いている
  • ガミースマイルがコンプレックス

歯科のボツリヌス療法は、噛む機能を支える咀嚼筋の中の「咬筋」に注射をします。すると咬筋の過度な活動が抑制され、歯ぎしりや食いしばりの軽減、顎関節症の改善につながります。更に、頭痛や肩こりを和らげる効果も期待できます。
また、口唇閉鎖不全などのお口がポカンと開いたままの症状ではオトガイ筋へ、ニコッと笑った時に歯茎が大きく見えてしまう場合には上唇挙筋へ、注射をします。

歯科医院で行うボツリヌス療法は、美容医療ではありません。

噛む力をコントロールできるようになることで、歯やお口に関するさまざまな問題を改善する手助けとなります。
また、違和感が強くてマウスピースを装着できない患者さまや、認知行動療法運動理学療法などを行うのが難しい患者さまにも有用です。


最近では脳性麻痺の患者さまの口腔ケア向上や吸引チューブ破損防止、うつ病の患者さまの筋緊張緩和など、多くの場面で歯科のボツリヌス療法が活用されています。

口唇閉鎖不全を改善するために治療によって鼻呼吸を促すことで、口腔内の乾燥の減少唾液の自浄作用向上歯の着色や汚れの減少下顎前歯の唇側傾斜防止なども期待できます。さらに、治療によってガミースマイルが改善されると、歯の着色や汚れの付着減少上顎前歯部の歯肉炎の改善コンプレックスの解消などにも効果がみられます。

改善が期待できる症状

咀嚼筋(主に咬筋)
・エラ張り
・歯ぎしり
・食いしばり
・顎関節症など
オトガイ筋
・口唇閉鎖不全
(唇が閉じにくいと感じる人)
・あごの部分(オトガイ部と呼ばれる部分)の
梅干しシワ
上唇挙筋、上唇鼻翼挙筋
・ガミースマイル(笑うと歯ぐきが見える)

【注意事項】

歯科医院におけるボツリヌス療法は、美容診療とは異なり「医療」としての治療となります。

歯科医院で行うボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌が産生するたんぱく成分「ボツリヌス毒素(ボツリヌストキシン)」を筋肉内に注射する治療法です。ボツリヌス菌そのものを注射するわけではないので、ボツリヌス菌に感染する危険性はありません。

※この治療は可逆的な治療であり、必ず効能は経時的に減弱しますが、逆に蓄積してしまう様な事はなく、副作用・副反応等は必ずなくなるという事が利点とも言えます。また効能を維持させるためには定期的な継続治療が必要となります。
(6か月~1年毎個人差により)

咀嚼筋の過活動が歯ぎしり食いしばりの根源です。特に咬筋のような大きい筋肉の活動を客観的にとらえることで、患者様の更なる治療への理解を得られ、また治療後(約2か月後の検査値と比較)の評価や継続に対するアセスメント(継続間隔)などにも有用です。

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